一人暮らしの部屋探しについて

一人暮らしの家賃はいくらが適当か

一人暮らしを始める場合多くの方が自分で部屋を借りると思います。 初めて不動産屋さんを訪れて部屋を見つけるとなると結構不安なのではないでしょうか? このカテゴリではそんな方のために、少しでも役に立てる内容を掲載して行こうと思います。

部屋探しの方法と流れ

一人暮らしをするための部屋をみつける方法はいくつかあります。

直接不動産業者の店舗に行く

最も一般的なのが不動産業者の店舗に行くことです。
エリアや条件が決まっていれば、希望にあう物件をいくつか紹介してくれます。
わからないこともその場で質問できますので、一番安心できる方法だと思います。

賃貸情報誌で探す

賃貸物件専門の情報誌が多く発行されています。無料のものもあります。
物件情報と仲介している不動産屋さんの連絡先が記載されいます。
この手の情報誌は地域ごとに発行されています。

ネット検索で探す

データベース化された物件情報をインターネットから検索できるようになっています。
不動産業者が独自で行っている場合と、ネットサービス業者などが複数の不動産業者の物件情報を集めサービス化している場合があります。
遠方への引越しの場合も自宅から下調べができますので、かなり便利な方法です。
ネット検索で探す場合も、最終的には物件確認・契約のために実店舗に足を運ぶ必要があります。

学校を通して探す

これから大学や専門学校に入学して一人暮らしを始める新入生の方は、学校で学生向けの物件を紹介してくれる場合があります。学生専用の寮や下宿はもちろん一般の物件も紹介してもらえる場合もあります。学校によって違いがあると思いますので、入学者向けの案内資料を見たり、学生課へ聞いてみてください。

実際に地域を歩いて探す

実際に住もうと思う地域を自分の足で歩いて物件を探す方法です。
空室がある物件には多くの場合「入居者募集中」という案内板が掲示されていますので、不動産業者に連絡し詳細を問い合わせます。

部屋探しから引越しまでの流れ

まず部屋探し~引越しまでの順序ですが、大体以下のような流れで進めます。

※上記はあくまでも大まかな流れです。多少前後する場合もあります。

家賃はどのくらいが適当か?

家賃の目安は収入の1/4~1/3が妥当

家賃や管理費等を合わせた一月あたりの費用は、自分の月の収入(手取り)の1/4以下高くても1/3以下に抑えるのが一般的だといわれています。
手取り収入が20万円ならば、高くても6万6千円が上限となります。

しかしながら、個人ごとに生活スタイルは異なりますし、学生さんなどは収入が少なく計算通りにはいかないかもしれません。
収入から家賃を払ってしまっても、生活費が残るように工夫しましょう。

家賃が安ければいいというものでもない

家賃は安いに越したことはないですが、家賃の安さにこだわりすぎるのも注意です。
家賃が安い住まいを見つけても、通勤通学で交通費がかかり過ぎるようでは意味がありませんし、部屋が狭すぎて寝る場所もなくなったり、古い物件で隣や上の階の住人の物音が気になってしかたがないということもありえます。
家賃を自分の出せる範囲内に抑えるのは大事なことですが、安さにこだわりすぎたために後々嫌な思いをすることのないようにしましょう。

満足できる生活をするためにいくら払えるか?

日本全国地域ごとに家賃の相場はありますが、もちろん同じ地域であっても物件ごとに家賃は異なります。駅前の一等地で利便性がよく新築の物件であれば、同じ間取りのそうでない物件よりも家賃は高いでしょう。
家賃の高さと利便性や快適さはトレードオフだといえます。
満足できる生活をしていくために自分はいくらまで払えるかをよく考える必要があります。

1K?1DK? 物件・部屋のタイプあれこれ

部屋探しをするまえに気になるのが「アパート」「マンション」「1R」「1K」「1DK」・・・などの違いだと思います。

アパートとマンションの違いって?

マンションという言葉は日本では一般的に使われていますが、研究社の英和辞書によれば、マンション(mansion)という単語の本来の意味は、「大邸宅、館-個人の豪壮な大邸宅-」であり、資産家や大富豪が住むようなプールつきの豪邸といった感じです。

マンションもアパートも共同住宅というのは同じです。違いは、法律で明確に区別が定義されているわけではなく、慣例として構造や設備などで区別されています。

アパート
・ 木造や軽量鉄骨などで造られた建物
・ ほとんどが2階建てで一階あたりの部屋数も少なめ
・準耐火構造で遮音性・耐震性などはマンションに劣る
・ 一般的にエレベータやオートロックなどの設備はなく家賃、管理費が安い

マンション
・鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートなどで造られた建物
・3階建て以上で一階あたりの部屋数も多い
・耐火構造で遮音性・耐震性などはアパートより優れている
・エレベータ・オートロックなどの設備を備え、管理人が一定時間待機している場合もある。

主な違いは上記のような感じです。あくまでも供給側のオーナーや不動産会社などが区別しているに過ぎません。「ハイツ」や「コーポ」といった場合もアパートに準ずる建物だと思います。
アパートだから「狭い」「古い」とは限らないわけです。
マンションの場合はもともと分譲されていたものを、その物件の所有者が収益目的で、賃貸を行っている場合もあります。

部屋の間取りタイプの1R、1K、1DKとは・・・

Kはキッチン、DKはダイニングキッチン、LDKはリビングダイニングキッチンの略です。
kitchen(料理する・台所)、dining(食事をおこなう)、living(生活する)という人間の生活行動による分類です。
K(キッチン)もDK(ダイニングキッチン)もLDK(リビングダイニングキッチン)も1つのスペースです。
K(キッチン)は料理を行うスペースがある、DK(ダイニングキッチン)はキッチンに加えて、食事を行うスペース(テーブルを置いても大丈夫なくらい)があり、LDK(リビングダイニングキッチン)はダイニングキッチンに加えて、ソファーとテレビを置いてくつろげるような広さがあるということです。

1Kという場合、1つの部屋とキッチンがあるような間取りを指します。
1K……1つの部屋+K(キッチン)
1DK……1つの部屋+DK(ダイニングキッチン)

1LDK……1つの部屋+LDK(リビングダイニングキッチン)

アパート・1DKならば、建物はアパートで、間取りは下の図のように1つの部屋と別にダイニングキッチンがあるということです。といっても玄関をあけていきなりダイニングキッチンがあり、また風呂やトイレと隣あっているため、ここで食事をとることはあまりないかもしれませんね。冷蔵庫や電子レンジ、食材などを置くスペースとしては有効に利用できます。
1K間取り例

1Rとはワンルームのことで、文字通り部屋が1つしかないタイプのことです。といっても、このタイプは1Kや1DKのKやDKの部分を、一つにまとめた広い部屋が多いです。あまり部屋が広すぎると冷暖房が効きにくくなるといったデメリットもあります。

何畳よりも何㎡かをチェック

間取り図に和室6畳、洋室8畳とか書いてある場合があります。畳の枚数で部屋の広さを表す方法は、日本人にはわかりやすいと考えがちですが、注意が必要です。畳の大きさは自分が思っているものと同一とは限りません。
江戸間、京間・・・などと畳の大きさがいろいろあり、地域や物件によって基準となる畳が違います。
自分の実家の6畳と一人暮らしをするために見つけた物件の6畳は同じ部屋の大きさと限らないのです。

なので、畳で表示された部屋の大きさよりも、何㎡かをチェックしましょう。

まずは条件とエリアを決めましょう

一人暮しするために部屋を借りることが決まったら、まずは希望の条件とエリアを決めることから始めます。

【条件】
家賃はいくらぐらいか?
部屋の間取は?
部屋のタイプは?
収納は広い方がいいか?

など自分の住みたい希望の条件をまとめておきます

【エリア】
どこの住所のどのあたりに住みたいのかを決めます。駅の近くのほうがいい、静かな方がいいなどのこだわりたい点もピックアップしておきます。特に希望がない場合は候補をいくつか挙げておくと良いでしょう。

不動産屋さんに行ってみよう

一人暮しをしている人の多い街ではたくさんの不動産屋さんの店舗があります。店の外に物件情報を出しているところもよくありますね。また最近はネットや雑誌でも部屋探しが出来るようになっています。まずはネットや雑誌で住みたい部屋をいくつか見つけてみるのもいいでしょう。そのあとその部屋を仲介してくれる不動産屋さんにいって実際に部屋を見せてもらいます。

不動産屋さんに入ったことのない人は不安かもしれませんが、大抵のお店は親切に対応してくれますので心配は要りません。一人暮しをするための部屋をさがしたいと申し出ると、希望の条件などを聞いた後、たくさんの物件の中から条件にあった物件を探し出してくれます。 不動産屋さんでいくつか気に入った物件があれば実際に見せてもらいましょう。まとめて数部屋見せてもらうことも可能です。

物件のチェックポイント

実際に物件を見せてもらう場合いくつかチェックしたいポイントがあります。

立地や環境のチェック

交通手段・利便性
その物件から最寄駅までの距離はどのくらいか?電車やバスの最終運行時間は?自分の学校や職場までそこからどうやって通うか?

日当たりはいいか?
日当たりが悪いところだと湿気やすいです。

騒音はないか?
特定の時間帯に騒音がひどい場合もあります。特に寝ている時間にうるさいのは困ります。

部屋の構造・設備のチェック

建物内の防音
隣や上の階の部屋の音がしないかなど把握しておきましょう。壁が薄い場合はお隣さんの生活音が聞こえたり、自分の生活面でストレスになりますので、遮音性が十分かよくチェックしましょう。

風呂・トイレ・シャワー・洗面台の有無と機能
現在ほとんどの物件には風呂もトイレもあることが多いですが、風呂とトイレが別々の部屋ではなく一つの部屋にある場合もあります。またシャワーや洗面台がなかったりすることもあります。
風呂の蛇口はシャワー/バス切り替え式なのかどうか、風呂の追い焚きはできるのか、トイレはウォッシュレット付きかなどこだわりがある場合は下見の際によく調べましょう。

収納スペースはあるか?
荷物が多い人は収納スペースもチェックしましょう。和室では押入れ、洋室だとクローゼットの場合が多いです。実際に洋服などを収納した時に物をしまうスペースが足りなくなることもあります。自分の生活にはどの程度のスペースがあればいいのかをある程度把握しておく必要があります。

洗濯機や冷蔵庫は置けるか?
洗濯機や冷蔵庫を置く予定の人は前もって考えておく必要があります。既に専用のスペースが作ってある場合もあります。

コンセントの数やテレビアンテナの有無
築年数の古いアパートだとテレビアンテナが設置されてないこともあります。
またコンセントの数が少なすぎると家電製品を同時に使えないという不便さが生じます。

周辺の状況
交番や病院、郵便局などは近くにあるのかもチェックしておきたいところです。
またスーパー、コンビニなどはできるだけ近くにあった方が便利です。

他にもまだあると思いますので自分がこだわりたい点はチェックしておきましょう。

部屋の賃貸借契約をするにあたって

希望通りの部屋が見つかり部屋を借りると決まったら、その部屋を貸している家主(大家)と賃貸借契約を交わすことになります。賃貸借契約には一般的に以下が必要です。

<<契約するために必要なもの>>
・保証人
・借りる人の住民票の写し
・保証人の印鑑証明書

その他の書類が必要になる場合もあります

保証人には親や親類等になってもらう場合が多いと思いますので、事前に連絡をしておきましょう。保証人に記入・捺印してもらう書類があったり、保証人の印鑑証明書を必要とされることが一般的です。保証人が遠方に居る場合はどうやってやり取りするかも考えておく必要があります。

部屋の契約をしたらどんなお金が必要になる?

部屋を契約することになったら敷金などのお金を用意しなければなりません。
必要なお金の全ての払い込みが終ってから部屋を借りることが可能になります。

部屋の賃借をする場合、一般的には以下の費用が必要となってきます。

<<契約に必要な主な費用>>
・敷金
・礼金
・仲介手数料
・一ヶ月分の家賃(前家賃)
・保険料

敷金・礼金等の金額は物件や地域によって異なります。不動産屋さんでよく確認しましょう。