一人暮らしを始めるとなると、いろいろと不安だと思います。今まで誰かがやってくれてたことを自分一人でやらなければならなかったり、生活に必要なお金を全て自分で管理したり、病気になっても自分で何とかしなければなりません。
でも大丈夫。一人暮らしをしようとしている人や既にしている人はあなただけではありません。
日本の一人暮らし世帯数と今後の傾向は？
日本の人口は減少傾向にあり、今後も減少していくと予測されていますが、一人暮らしの世帯数はどうでしょうか？
ここで少し一人暮らしに関するデータを見てみたいと思います。
総務省が平成27年（2015年）に行った国勢調査の結果によると、日本の単身世帯の数は18,417,922 世帯で全一般世帯数( 53,331,797) の約35％にもなります。
【単身世帯数の推移】 ()は全一般世帯数
1995年 11,239,389（43,899,923）
2000年 12,911,318（46,782,383）
2005年 14,457,083（49,062,530）
2010年 16,784,507（51,842,307）
2015年 18,417,922（53,331,797）
データ参照サイト:総務省統計局統計ダッシュボード
今後も単身世帯数は増加していき、世帯数が減少に転じても家族世帯などの他の世帯の減少が大きく相対的な割合は大きくなっていくと推計されています。（参考データ: 国立社会保障・人口問題研究所 『日本の世帯数の将来推計(全国推計)』(2018(平成30)年推計)）
これまでは「一人暮らし」と言うと、学生の間や結婚するまでといった長い人生において一時期に限った生活スタイルというのが一般的でしたが、これからは人生の大部分を一人暮らしで過ごすということも珍しくはないのです。
確かに、一人暮らし向けの商品やサービスは年々増えているような感じですね。
一人暮らしをするということは1つの世帯を持つことになります。
自分が世帯主であり一定の条件を満たせば納税などの義務が発生します。
また、電気やガス、電話などのライフラインを確保したり、郵便物も自分の住所宛に届ける必要があります。
世帯をもつということは、生きていくために必要最低限の環境を用意し、多くのことを自分で決定実行していかなければなりません。
一人暮らしは”寂しい”、”孤独”というイメージが強いですが、一人暮らしを経験して初めて気づくことや身につくことも多くあり、一度は経験しておくとその後の人生においても必ずメリットがあると考えています。
一人暮らしに必要なお金はどれくらいなのか？
一人暮らしを始めるにあたってまず心配なのがお金の問題だと思います。
現在の社会で人間が生きていくには、絶対にお金が必要です。一人暮らしをするということは世帯を一つ持つということであり、必要最低限のものは準備しなくてはなりません。
新しく部屋を借りて必要なものを購入して一人暮らしを始めるとなると結構な額のお金が必要です。進学等で一人暮らしを始める方は親御さんが準備してくれることが多いでしょうが、既に社会人の方はそうも行かない場合が多いと思います。
一人暮らしを始めるのに必要な費用と一月あたり必要な費用をピックアップしてみました。
■一人暮らしを始めるのに必要な費用
・部屋の契約にかかる費用（敷金、仲介手数料など）
・必要なものの購入費用
・引越しにかかる費用
・その他の諸費用
■一月あたり必要な費用
・月々の家賃
・食費
・光熱費
・通信費
・その他諸費用
※上記のほかにも発生する費用がある場合やその逆の場合も考えられます。また、個々人で必要となる費用の金額は異なってきます。
一人暮らしを始めるとお金について考える必要があります。
例えば、進学で一人暮らしを始める場合、親からの仕送りで収入の心配がなくても、支出の管理は必要になってきます。
一人暮らしはいろいろなことが身につく
一人暮らしを長く続けていると自然といろんなことが身に付いていくのが実感できると思います。今まで誰かにやってもらっていたことを自分の力でやるわけですから、必然的にいろんな能力がそなわっていくんですね。また自分の生活を自分で管理しなければならないため家族と同居している間全く知らなかったことも知る機会が出てきたりします。
一人暮らしで自己管理力が身につきます
自分のことはほとんど自分でやらなければならないために、自分で考えて行動する必要に迫られます。面倒だからといって掃除をずっとしないでいると、そのツケとして部屋が汚くなってくるだけです。また食生活でも栄養面を考えないでいると結果的に病気になってしまいます。とにかく自分のことは自分でやらないと誰もやってくれないのです。
金銭感覚も自然と強化される
一人で生活するために、自分の収入と支出をバランスよく維持するということに心がけていると、自然と金銭に対する感覚が鋭くなってきます。
無駄な出費をしてしまうと生活に支障をきたすために計画的にお金を使うようになってきます。また、一人暮らしでも工夫することで大きな額の貯金も可能です。
他にも多くのことが身につきます
他にも、家事を覚えたり、節約方法や賢い買い物の仕方、役立つ情報に敏感になったり、人それぞれ違うでしょうがいろんなことが身に付くことは確かです。
初めは知り合いもいない右も左もわからない所で新しく一人暮らしを始める場合もあり、慣れるまでは本当に不安だらけです。
でも慣れるとそうでもなくなります。逆に一人暮らしが楽しくなったり、自由さを味わうことが出来たりすることもたくさんあります。まずは一人暮らしに慣れることです。